2023年の日本フンボルト協会東北支部総会を9月23日(土)に開催いたしました。今年の記念講演会と東北支部総会は、数年ぶりに対面方式で開催することができました。
同日は、ドイツ学術交流会(DAAD) 主催の同窓会(Alumnitreffen in Sendai 2023)が並行して仙台で開催されましたので、記念講演会並びに懇親会には DAAD 同窓生の方々も参加されました。懇親会では DAAD 同窓生の方々との交流もはかることができました。
日本フンボルト協会東北支部長 須田 利美(東北大学電子光理学研究センター)
開催要領
○ 開催日時 2023年9月23日(土)12:00 – 16:00
○ 開催場所 記念講演会: 東北大学知の館
東北支部総会:材料科学高等研究所 (WPI-AIMR) 2F 会議室
懇親会: 片平北門会館・レストラン「萩」
○アクセス https://www.tfc.tohoku.ac.jp/jp/access.html
○ 次第 第1部 記念講演会(12:00 – 13:15)
「近傍宇宙論:古い星に刻まれた銀河形成史と暗黒物質の正体」
千葉柾司 教授(東北大学大学院理学研究科天文学専攻天文学講座)
第2部 フンボルト協会東北総会(13:20 – 13:50)
開会挨拶 須田利美支部長(東北大学電子光理学研究センター・教授)
支部の活動について
その他
第3部 懇親会(14:00 – 16:00)
会場:片平北門会館・レストラン「萩」
会費:2000円(同伴者も同額)
記念講演要旨
私たちが住む天の川銀河には年齢が100億年を超えるような古い星々があり、数10億年くらいの若い星々と違った空間運動をしていたり星の化学組成も異なっています。こういった古い年齢の星の情報は、銀河の過去を知るための「化石」のような情報になっていて、銀河がどのような物理状態で形成されどのような進化を経てきたのかを私たちに教えてくれます。また、こういった星々の空間運動は、暗黒物質に支配されている銀河の重力場を反映していることから、暗黒物質を調べるためのツールにもなっています。本講演では、このような天文学の学問分野についてご紹介します。
記念講演録画
千葉先生のご承諾を得て,ご講演を下記のYouTubeにて公開致しました。